望月の息抜き

在宅勤務の息抜きです。主にプログラミングについて書いていきたいと思います。

【Python】【19】Tkinterを利用してみよう

【記事の目標】

Tkinterを利用してデスクトップアプリを作成してみよう。

 

【作業手順】

1.Tkinterをインポート

2.画面の設定をして、画面を開いてみよう

3.画面に項目を置いてみよう

4.閉じるボタンを作ってみよう

 

1.Tkinterをインポート

今回はpythonの標準ライブラリのTkinterを利用するため、インストールは不要です。

以下のように記載し、インポートしましょう。

 import tkinter

これで、Tkinterが利用できるようになりました。

 

2.画面の設定をして、画面を開いてみよう

簡単な画面設定を行って、画面を開いてみましょう。

まずは tkinter.Tk() を呼び出して、変数に格納しましょう。

 root = tkinter.Tk()

これで root という変数に何も設定されていない画面の情報が格納されました。

では、この画面にタイトルを設定してみましょう。

 root.title('テストアプリ')

これで、表示されるウインドウの名称が テストアプリ になりました。

最後に、画面のサイズを設定してみましょう。

 root.geometry('800x600')

これで、表示されるウインドウは 800x600 のサイズで表示されます。

※ここで指定している「x」はローマ字の小文字のエックスです。気を付けましょう。

 

設定が完了したので、画面を起動する行を追加します。

 root.mainloop()

では、実行してみましょう。

f:id:fysker:20220130141442p:plain

空っぽのウインドウが表示されましたね。

タイトルも テストアプリ になっていますね。

 

3.画面に項目を置いてみよう

画面の表示はできたので、次は、項目を置いてみましょう。

項目の設定は、「2.」の最後の root.mainloop() の前に追加しましょう。

まずはラベルですね。

 label = tkinter.Label(text='テストラベル')
label.pack()

1行目でラベルを作成し、2行目で画面に配置しています。

全体のコードは以下になります。

 import tkinter

root = tkinter.Tk()
root.title('テストアプリ')
root.geometry('800x600')

label = tkinter.Label(text='テストラベル')
label.pack()

root.mainloop()

では実行してみましょう。

f:id:fysker:20220130142317p:plain

何もなかったウインドウに テストラベル が表示されていますね。

ラベル以外もありますので、自分が作りたいアプリに応じて使い分けていきましょう。

 

4.閉じるボタンを作ってみよう

最後に閉じるボタンを作りましょう。

右上の「×」ボタンではなく、自作の「閉じる」ボタンですね。

まずは、閉じるボタンを作りましょう。

 quit_btn = tkinter.Button()
quit_btn['text'] = '閉じる'

次に、閉じるボタンを押したときの処理を書きましょう。

閉じるボタンを押した時に行いたい処理は、画面を終了させることですね。

 quit_btn['command'] = root.destroy

この設定で、押した時に root を終了させてくれます。

root は画面全体を表していますので、画面自体が終了することになります。

最後に、画面にこのボタンを配置しましょう。

 quit_btn.pack()

全体のコードは以下になります。

 import tkinter

root = tkinter.Tk()
root.title('テストアプリ')
root.geometry('800x600')

label = tkinter.Label(text='テストラベル')
label.pack()

quit_btn = tkinter.Button()
quit_btn['text'] = '閉じる'
quit_btn['command'] = root.destroy
quit_btn.pack()

root.mainloop()

では、実行してみましょう。

f:id:fysker:20220130143329p:plain

テストラベルの下に、閉じるボタンが表示されていますね。

閉じるボタンを押すとウインドウが閉じられたと思います。

 

 

今回は、Tkinterを利用してデスクトップアプリを作成してみました。

自分だけのオリジナルアプリを作成する第一歩ですね。

様々な項目を配置して、入力したり、ボタンを押した時に処理をしたりして、オリジナルアプリを作ってみてください。